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江戸時代から現代まで、ノートの移り変わりをひもとく

2017年2月24日

ノートの歴史

ノートというのは、子供から大人まで、誰もが使う身近な文具のひとつですが、いったいいつ頃から使われ始めたのでしょうか? 今回はノートの変遷について解説します。

江戸時代の寺子屋で使われていた和紙ノート

平凡社の『世界大百科事典』の「ノート」の項目によると、学習用の筆記帳という意味でのノートは、江戸時代の寺子屋で、「手習草紙」という半紙を綴じていたものが使われていたということです。その後、明治時代になると、「雑記帳」や「帳面」と呼ばれる和紙製のノートが用いられていました。

洋紙が輸入されて大学ノートが誕生

19世紀後半になると、欧米では紙の生産量が飛躍的に向上し、19世紀末には、日本にもヨーロッパから洋紙が輸入されるようになりました。そして、「大学ノート」に代表される洋紙のノートが、学生などを中心に広まっていきます。第一次世界大戦後になると、国内でも洋紙の生産が始まり、やがて和紙製のノートはほとんど見られなくなりました。
一方、昭和初期になるとスパイラルノート(リングノート)がフランスから輸入され、スケッチブックや単語帳などにも利用されるようになりました。

オリジナルノートの登場

戦後は長らく大学ノートのような糸綴じのノートが主流でしたが、1970年代になると、大手文具メーカーから学生向けの無線綴じ(くるみ製本)のノートが登場します。また、小学生向けの学習帳として有名な「ジャポニカ学習帳」が発売されたのも、1970年のことでした。
そして、1990年代からオンデマンド印刷機が登場し、「書きま帳+」のように、自分でデザインして手軽に注文できるオリジナルノートが誰でも発注できる時代になりました。
中国で紙が発明されて2千年以上、紙にペン(筆)で書くというスタイルが続いてきましたが、現在は、紙とペンから離れて、液晶画面に電子ペンで手書きの文字を書いて保存する「電子ノート」や「電子手帳」というものも使われ始めています。ノートブックはいったいどこまで進化を続けるのでしょうか?

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