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色鉛筆も鉛筆なのに、どうして消しゴムでは消えないの?

2018年9月14日

色鉛筆も鉛筆なのに、どうして消しゴムでは消えないの?

鉛筆やシャーペンで文字や絵を書いていて間違えたときは、消しゴムでこすればすぐに消えます。でも同じ鉛筆なのに、色鉛筆で書いたものは消すことができず、少しイライラしますよね。どうして色鉛筆だと消しゴムでは消えないのでしょうか?

同じ鉛筆でも全然違う、鉛筆と色鉛筆の芯の原料

鉛筆で書いた線は消しゴムでこするとすぐ消えるのに、色鉛筆で書いた線をこすると、あまり消えずに、逆に色が広がって汚らしくなることもありますよね。色鉛筆だって鉛筆の一種なのにどうして?と思いますが、実は鉛筆と色鉛筆では、芯に使われている原料がまったく違います。
鉛筆の芯は黒鉛と粘土から作られており、黒鉛の割合が多いほど色が濃くなり、芯が柔らかくなります。一方の色鉛筆の芯は、色の素となる顔料や染料に、蝋(ワックス)や糊、タルク(滑石を粉末状に砕いたもの)を混ぜて作られています。この原料の違いが、消しゴムでこすったときに消えにくい原因となるのです。

消しゴムに黒鉛を粘着させて紙の表面から取り除く

鉛筆で紙に「書く」というのは、実際には鉛筆の芯を紙にこすりつけることですが、このとき、紙の表面の凹凸によって芯が削られて、黒鉛の粒子が紙の表面についた状態になります。
その上から粘着力のある消しゴムでこすると、紙についていた黒鉛の粒子が消しゴムの表面にくっつくために、鉛筆の線が紙から消えるというしくみになります。このとき黒鉛がついて汚れた消しゴムの表面は、カスとなってバラバラになり、またきれいな表面の状態で使えるというわけです。

色鉛筆でも消せる消しゴムも登場

色鉛筆で紙に書くときも、紙の表面の凹凸で芯が削られますが、このとき芯の原料のひとつである蝋(ワックス)が、紙の繊維にしみこんでいきます。このため、一般の消しゴムの粘着力では、こすっても色がゴムに移りにくく、なかなか消えないというわけです。
ただし、最近は粘着力を強化して、色鉛筆で書いた線も消せるような消しゴムも買えるようになりました。とはいえ、完璧に消えるわけではなく、色鉛筆を強くこすって書いた場合などは消えにくいようです。

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