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罫線にオモテとウラがあった!?

2016年11月4日

罫線ノート

点線や二重線など、罫線にいろいろな種類があるのは知っていると思いますが、それとは別に、ノートに「A罫」や「B罫」といった罫線に関する用語があるのはご存知ですか? 今回は罫線の種類や、ノートのA罫、B罫などについて解説します。

「罫線」の意味は、ノートに引かれた線のこと

「罫線」というと、パソコンを使っている方は、ワープロや表計算のアプリで表を作るときなどに引く枠線のことだと思うかもしれません。ですが、この言葉の本来の意味を調べてみると、「ノートに引かれているような一定間隔の線のことで、文字をそろえて書くのを補助するためのもの」とされています。
この、罫線の「間隔」を表す用語として、横罫線が引かれたノートには「A罫」「B罫」などという規格があります。A罫は7ミリ、B罫は6ミリの間隔で、C罫(5ミリ)、U罫(8ミリ)、UL罫(10ミリ)というものもあります。自分が書く文字の大きさに合わせて、「自分はA罫のノートしか使わない」といったこだわりがある人もいるでしょう。

ユニークな名前ぞろいの罫線の種類

一方、印刷用語としての「罫線」の意味は幅広く、普通の線はもちろん、点線や波線など、さまざまな種類の罫線があり、それぞれ「○○罫」と呼ばれています。
たとえば、点線は「破線罫」、「……」は「三点リーダー罫」、波のような線は「波罫」あるいは「ブル罫」、極太の直線と細い直線が並行しているのは「子持ち罫」、100円玉の縁のギザギザのように、縦に短い線が並んでいるのは「かすみ罫」と言います。
また、ユニークな名前のものとしては、「オモテ罫」と「ウラ罫」があります。「オモテ罫」は約0.1ミリの直線、「ウラ罫」は約0.4ミリの直線を表しています。なぜ単なる直線に特別な名称があるかというと、活版印刷の時代の影響です。
活版印刷は、金属などに刻まれた文字、つまり活字を並べて版を作っていきますが、罫線は、金属の薄い板の側面を使って印刷していました。このとき、片側の厚みを削って、そちらを「オモテ罫」と呼び、反対側の太いままのほうを「ウラ罫」と呼んで、細い線と太い線を使いわけたそうです。この呼び名は、活版印刷が下火になって写植版下の時代になっても使われ続け、レイアウトに「オモテ罫」という指定があったら、0.1ミリの線を引くというルールになっていました。ただ、DTPが一般化した現在、この呼び名はあまり使われなくなっているようです。

「書きま帳+」で罫線の幅を変えるには?

「書きま帳+」のオリジナルノートで横罫線のノートを作る場合は、基本仕様の「罫線用紙タイプ」を選びます。これはA罫と同じく、罫線の間隔は7ミリになります。それ以外の間隔にしたり、特殊な罫線を追加したい場合は、オプション加工の「本文オリジナル印刷」を選ぶといいでしょう。7ミリ間隔の罫線では、どうもしっくりいかないという人は、ぜひ好みの間隔でデザインしてください。

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