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紙はどうやってリサイクルされる?

2017年2月3日

紙のリサイクル

新聞・雑誌などを分別して、資源ごみとして出していても、それがどうやってリサイクルされ、どのような製品に生まれ変わるかまでは、あまりわからないですよね。今回は、回収された古紙がどのようにリサイクルされているのかを解説します。

大昔からあった紙のリサイクル

最近は資源の再生に対する意識が高まり、さまざまなものがリサイクルされていますが、紙のリサイクルは、なんと平安時代からすでに始まっていました。紙が普及するにつれて原料不足になったため、一度使用した紙を水に溶かし、すき直して使っていたようです。ただ、墨を取り除く技術がなかったため、再生した紙は薄く墨の色が残っていました。
その後も再生紙の生産は続き、江戸時代には江戸の浅草紙、京都の西洞院紙が有名になり、商売としての古紙回収も始まっていたそうです。

パルプに戻すまでのリサイクルの過程

では、現在の紙のリサイクルは、どのように行われているのでしょうか? 家庭や商店、工場から集められた古紙は、まず、薬品を加えた温水の中に入れてかきまぜ、ドロドロにします。次にスクリーンという装置で網の目を通し、ゴミやチリを取り除きます。さらにフローテーターという装置で、洗剤を加えてインクを浮かし、細かい気泡にインクの粒子を吸着させて取り除きます。最後に漂白剤を加えて漂白し、洗浄後に脱水すると、古紙パルプになります。このパルプから、再生紙が作られるわけです。

リサイクルの最後は燃料や緩衝材に

古紙からどんな紙が作られるかは、古紙の種類によって変わります。例えば新聞の古紙からは、同じ新聞紙や、チラシ、雑誌などの印刷用紙が作られます。一方、雑誌の古紙からは、紙箱や絵本などの元になる白板紙や、段ボールの原紙が作られます。段ボールの古紙は、そのまま段ボールの原紙に戻ります。
また、古紙の中には、再生紙に向かないものもあります。そういったものは、廃プラスチックと合わせて固形燃料になったり、卵や果物を収める緩衝材に加工されるなど、さまざまな用途に利用されています。

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