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書きやすい用紙~色鉛筆編~

2019年5月15日

書きやすい用紙~色鉛筆編~

色鉛筆といえば、クレヨンと同じく子供のお絵描きの道具というイメージがありますよね。でも、色鉛筆は、柔らかな色彩のイラストから、非常にリアルな細密画まで、多彩な表現ができる画材です。今回は色鉛筆や、色鉛筆で描くのに適した紙について解説します。

色が違うだけじゃない、色鉛筆と鉛筆の違い

黒い鉛筆の芯が、色のついた芯に代わったのが色鉛筆ですが、ほかにも原料や芯の製造工程も違います。
鉛筆の芯は黒鉛と粘土を混ぜ合わせて、1000度から1200度で焼いて作ります。これに対して、色鉛筆の芯は、顔料や染料に蝋や糊、タルク(滑石を粉末状に砕いたもの)を加えたものからできており、焼かずに約50度で乾燥します。
ちなみに、普通の色鉛筆で描いたものが消しゴムでうまく消せないのは、原料の蝋(ワックス)が紙にしみこんでしまい、消しゴムに付着しにくいためです。

色鉛筆画の多彩な表現力

インターネットで色鉛筆を使った絵を画像検索すると、びっくりするくらいリアルな絵がたくさん出てきます。その一方で、紙のきめを生かした、色鉛筆らしい柔らかい色調の絵もあり、表現力の幅の広さに驚かされます。
こういった色鉛筆画の表現に影響する要因のひとつが、色鉛筆の芯の硬さです。硬い芯は細かい線を描くのに向いており、柔らかい芯は、広い面を塗るのに向いています。
また、一般の色鉛筆は油性の色鉛筆ということになりますが、それに対して水性の色鉛筆(水彩色鉛筆)もあります。描くときは普通の色鉛筆と同じですが、水をふくんだ筆で描いたところをなぞると、色が溶けだして水彩画のような感じになります。

色鉛筆と相性のいい紙とは?

色鉛筆も鉛筆と同じく、紙の表面の凹凸に芯が削られて付着することで線が引かれていきます。このため、コート紙のように表面がツルツルになる加工をされたもの以外なら、問題なく描けるでしょう。特に画用紙のように表面のきめが粗い紙だったら、それが色鉛筆で塗った面に模様として浮かび上がり、いい味となります。
ただし、リアルな細密画を描く場合、粗い目の画用紙では細部が描きにくいため、表面がすべすべしているケント紙などを用いる場合が多いようです。

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